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ノロウイルスを防ぐために一般家庭で意識してほしいこと

院長から

ノロウイルス流行っていますね。

ノロウイルスは冬の食中毒の代表格です。

ノロウイルスの住まいは水中で、ノロウイルスが住んでいる水が付着した食べ物が、感染源になります。例えば、ノロウイルスに汚染された海域に住んでいた貝類を生食すれば、貝に付着、もしくは貝が呑み込んだ海水を一緒に食べてしまうことで、ノロウイルスに感染します。人の体に取り込まれたノロウイルスは小腸の壁にとり付き、数を増やします。そして嘔吐物や下痢便に交じって、体の外に出ていくのです。ノロウイルスの感染を疑う便は、感染により大量の酢酸が作られてくるため酸っぱいにおいがします。症状としては嘔吐と下痢が最も問題で、下痢が始まる前に腹痛や多少の熱が出ることがあります。

ノロウイルス感染を疑った場合、嘔吐と下痢に追いつくだけの水分をきちんと摂ることが必要です。普通の体力の人であればカロリーが数日入ってこなくても問題になりませんが、水分が一日入ってこないと命に関わります。ノロウイルスで破壊されてしまった小腸は水分を吸収してくれないため、下痢が続いてしまうことにもなるのです。一気に水分を飲むと嘔吐してしまうことがありますので、少しずつ細目に水分を取ることが必要です。水分も、糖分の濃いものだと余計に脱水を悪化させる可能性がありますので、スポーツドリンクであっても、少し水で薄めるなどした方が安全かもしれません。口の渇きがひどくなったり、手の甲の皮膚のしわが取れなくなったりすれば脱水が進んでいる証拠です。気持ちが悪かったり嘔吐したりで十分な水分が取れなくなった状態で脱水を考える時には点滴による水分の補充が必要になりますので、はやめにご受診ください。

ノロウイルスは感染が広がりやすいウイルスです。一つ目の理由が、アルコールでは消毒できないという点でしょう。ノロウイルスを殺すには、次亜塩素酸が必要です。家庭内にあるものですと、家庭用塩素系漂白剤(ハイター、キッチンハイター、ミルトンなど)を使用する必要があります。家庭用塩素系漂白剤をだいたい50倍くらいに薄めたもので、嘔吐物や下痢が飛んだと思われる場所をふき取り、可能であれば衣類も同じ薬品で消毒することが望ましいといわれています。とくに嘔吐物や下痢のふき取りが悪いと、そこが乾燥した後ノロウイルスが空気中に飛び散り、口や鼻から人の体に入って感染を起こします。ノロウイルスの粒子はインフルエンザより小さいため、消毒作業の際はマスクを付けるほうが安全です。何より、物理的に手洗いなどできちんと洗い流すことが何よりの予防になります。ノロウイルスは一年中感染の可能性がありますが、とくに冬場は感染者が特に増えます。この時期は、例えば公共の手洗いなどを使用した後も、前に使った方がノロウイルス感染症であった可能性もありますので、きちんと手洗い、うがいをし、トイレでのマスク着用もできるだけ行うことをお勧めします。

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